M6800のバラックセット


右の薄緑色の基板が、モニタEPROM、RAM(手前2114が8個で、4KBある)、SIO、PIOを収めたメモリ、I/O基板。この基板の下に、下の写真のCPU基板があります。電源は、8−0−8V、6Aのトランスを、ブリッジ整流して、+5V、+12V、−5Vを作り出しています。5Vは合計で2Aほど流れるので、3端子レギュレータのみでは足らず、トランジスタでブーストしています。さらに放熱版がトランスの右下に隠れており、FANまで用意しています。+12Vは、ブリッジ整流だけでは8Vからは作れないので、倍圧整流で昇圧して3端子レギュレータで安定化しています。+12Vは、EPROM、2708に必要なものです。ここには写っていませんが、薄緑色の基板の向こう側の黒いコネクタには、2708用のPROMライターが接続でき、モニタプログラムからRAMの内容を書くことができます。
さて、では最初にEPROMにどうして書いたか、忘れましたが、おそらく当時会社にPROMライターがあったので、それで書いたものと思われます。デバッグは、EPROMに書いて、動くか動かないかの一発勝負です。256バイト程度なので、無論ハンドアセンブルです。




バラックセットのCPU基板






バラックセットのヘキサキー操作部と、LEDでアドレス、データの表示



LEDは、上下16個あり、上段がアドレス、下段の右8個がそのアドレスのデータを示します。この写真では、アドレス FF00 のデータが 8E と表示しています。8Eは、6800の命令では、LDSで、スタックポインタの即値ロードなので、続く2バイトがスタックポインタに設定されます。表示しているのは、LEDのモニタプログラムのエントリー・ポイントの命令です。
ここで、ヘキサキーを入力すると、データ表示のLEDが、4ビット左へシフトして、新しく入力した4ビットが下段右端に現れ、さらにもう一回ヘキサキーを押すと、8ビットになり、WRITEキーを押すと、現在のアドレスのデータが置き換えられます。WRITEUPキーは、表示中のデータを、次のアドレスに書きます。
使ってるキーは、TK−80のものとほとんど同じものと思われます。




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